古典の名作、書道具、料紙、文字の変遷など、書道の魅力について紹介しています。

世界を席巻する日・中・韓の現代書家(それぞれ柿沼康二、李強、韓泰相さん)も載っていて、なかなか興味深いことが書かれていました。

ロック魂を全面に押し出したような、圧倒的な存在感を放つ柿沼康二さんの作品もスゴかったですが、

書・画・印のすべてをマスターしてこそ一流の書家である(指導者は手本をあまり書かない)といわれる中国や、

美術科目の一部として書を教えるという韓国の、書に対する姿勢が気になりました。

韓国では(上記のような環境にあるため)、美術とクロスオーバーした活動をしている書家が多く、
今回紹介された韓さんの作品(子母音シリーズ)も、漢字を抽象化し、絵にしたような日本人書家の作品に通じるものを感じたので、親近感が湧きました。

「私はハングルで絵を描いているともいえるし、文字を書いているともいえます。文字を解体して再構築することで、韓国的な造形美の原形を探し出したい。そのためには、書の領域を超え、絵画の領域との境界を行き来しながら、新しい表現方式を見つけ出していきたいと思っています」

「私は、文字のもつ高度な抽象の世界に惹かれています。ですから、文字の意味から抜け出した、純粋な造形の構築を目指しているのです」
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# by fresh-mango | 2010-08-01 13:37 | アート・デザインを楽しむ | Trackback | Comments(0)
今日は、札幌宮の森美術館まで足を運び、マイケル・ケンナさんの写真展(主に北海道の写真)を見てきました♪




実は、宮の森美術館へ行くのは今回が初めて。地下鉄東西線「円山公園」駅で降りて、JRバス荒井山線「宮の森シャンチェ前」行きバスに乗車し、「宮の森1条10丁目」で下車して、徒歩3分のところにあります。徒歩3分のところにあるのに、地図を読み間違えて、また迷ってしまいましたが(反対方向を歩いていた…)

マイケル・ケンナさんの写真は、PC版のブログでリンクを貼っていますが、実際見るのとでは、やはり質感が違います。柵一つ取っても、これは彫刻?と思わせるほどのもの。静かで、神々しさまで感じられる写真でした。

ものの形・並び方へのこだわりが随所に見られ、(本人がDVDで仰っていることと関わってくると思いますが)恐らく、生まれ故郷の工業地帯で見た工場などの構造との繋がりがあるのではないかと感じました。よく見ると、抽象的な写真(抽象画?)なんですよ。写真を見ていると、自然のものなのか、それとも、人工的に作った「彫刻」なのか分からなくなる所が面白いですね。そういう意味でも、工場の写真も見せて欲しかったなぁ(廃墟系でも)…。

一番驚いたのは、北海道の風景で見た鳥居の風景が、同じようなトーンで、本州の写真でも見られたこと。何なんだろう、この繋がりは…。ミュージアムショップにあった写真集で念のため確認してみると、海外の写真のなかにも、(もちろん、鳥居はありませんが)同じような構図の風景がある。日本でも海外でも、同じような目線で被写体を見ているということなのでしょうか。北海道の雪原に現れる被写体を、ケンナさんは、白紙に書かれた漢字のようだと仰ってましたが…。

マイケル・ケンナさんの写真、欲しくなりました☆

北海道の神域も気になるな~。
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# by fresh-mango | 2010-05-30 21:51 | アート・デザインを楽しむ | Trackback | Comments(0)

drawing,painting,writing

この前の「トラッドジャパン」(広重 Hiroshige)のWords&Cultureのテーマ。絵画を例に、日本語の「かく」を英語にした時の違いが面白かったです

歌川広重の「庄野 白雨」という作品を、

This print is titled “Driving Rain at Shono”.

と紹介してたんですね。

英語で、浮世絵をprintと表現するのは、浮世絵の多くが、多色刷りの版画(印刷物)だからだそうです。「絵」(picture)ではないんですね。

英語では「かく」という行為を、draw,paint,writeと言い分けますが、drawは線を引いて絵を描くこと、paintは絵の具を塗って描くこと、writeは字を書くことです。日本語でも、「かくこと」を、「書く」「描く」「画く」のように、異なる漢字が用いられるものの、「かく」(=掻く)という言葉で表現します。

この背景には、日本と西洋の文字や絵に対する考え方の違いがあり、西洋画の多くが、油絵などのように、もともと輪郭線を描かなかったのに対し、日本の浮世絵をはじめ、水墨画や大和絵などの日本の絵の多くが、drawing,paintingの両方の特徴を備えていること、絵と文字の両方をかくための筆が発達し(西洋では、文字や線画をかくための専用のペンが発達)、絵も書も同じように掛けたことがあります(個人的には、絵に、漢詩などを書き加えていたこともあると思います)。更には、表音文字と表意文字の違いがあるのではないかということでした。

「文字を書く」時に、厳密に「絵を描く」ことと切り離せない理由がまた一つ見つかったような気がします。

単語から、「かくこと」を考えてみるのも悪くありませんね!
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# by fresh-mango | 2010-04-17 16:22 | 書くことを楽しむ | Trackback | Comments(0)

I'm home

今回初めて‘I'm home’というインテリア雑誌を買いました初めて目にした時は、洋書だと思っていましたが、れっきとした日本の雑誌です。





こんな生活ができたら、「セレブですねぇ~…」というレベル。フラワーベース一つとっても、13万ですから!でも、セレブと言っても、「私ってお金持ちなのよ」といったギラギラ感がなく、質のいい暮らしを当たり前のようにしている上品な方たちが対象のような感じです。




↑「ミックスディスプレイを楽しむ」このPrimitive-Styleがいい(笑)

写真がとても美しくて、幸せ気分…セレブじゃない私にとっては、まさに夢の世界。ファッション誌よりも、生活を見せてくれるインテリア雑誌が私は好き。

2009年1月号(no.37)の特集は、「和の空気Ⅱ」。インテリア・デザイナーなどの話が読めるので、勉強になりますね。作り手の気持ちを知ると、モノを見る目が養われるような気がします何よりも、杉本貴志氏×原研哉氏×深澤直人氏の鼎談の中で話されていた「かかわることで生まれる美に和の本質がある」は、興味深かったです。

「手垢をつけない」(人の汚れを寄せつけずに、神格化した荘厳な美しさを保とうとするミニマルな概念)「ケアすること」(汚れを拭き取っていくことでにじみ出てくる美)は、普段の何気ない「掃除」という行為に、すでに日本的な伝統が詰まっているということで、伝統は、単なるスタイルではないのだと思いました。

空間とそこにこもった精神が分離しないように、日々の生活を見つめていきたいものです。
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# by fresh-mango | 2010-02-05 20:51 | インテリアを楽しむ | Trackback | Comments(0)
衝動買いだった。

もともとは、工場写真集を買うために、本屋さんに寄ったのだ。工場は、気づいたら好きだった。特に、工場やボイラー室のパイプが好きで、ウィンウィンと音を立てて動く様に心惹かれる。一日居ても飽きないんじゃなかろうか。人間の血管のように、破裂するとヤバいもので、無機質なものの中にも、生命が宿っているような錯覚に陥るのだ。

ところが、何気なく手に取ったこの本の魅力に負けてしまったのだった。

軍艦島ー名前は聞いたことがあるが、どのような所なのかは分からない。分からなかったのが項を奏したのだろうか、自分の中にある(あったかもしれない)記憶が刺激されて、しばし、時を忘れて見つめてしまっていた。

例えば、無造作に置かれた小物の記憶。人の手から離れて、独自の時を刻んでいる。ついさっき伸びていた腕は、今はもうない。ないけれど、確かにあったのだ。そしてすぐに、記憶が逆さまになって、古びていないと思わせるのだ。

そして、画面いっぱいに、正面を向いた何かの瓶が出てくるが、大昔の石碑のような佇まいで、彫刻のようだ。

家族に見せたら、気持ち悪るがられたが、魅力的な写真集。特に廃墟好きではなかった私が言うのだから、間違いなし(?!)

写真家や美術館学芸員による文章もあり、読み応えあり。

軍艦島―眠りのなかの覚醒

雑賀 雄二 / 淡交社


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# by fresh-mango | 2010-01-21 21:55 | アート・デザインを楽しむ | Trackback | Comments(0)

はじめまして!好きなこと・素敵なものをいろいろ載せていきたいと思います☆


by mango