東京美術探訪②

根津美術館…。生まれて初めて訪れました!

目的は、新・根津美術館展「国宝那智瀧図と自然の造形」を見るため!!

この美術館は、昭和16年、初代根津嘉一郎の意志によって南青山に開館し、2万平方メートルを越す広大な敷地には、4つの茶室と緑豊かな日本庭園が。収蔵品は、絵画、書蹟、彫刻、陶磁、漆工、染織、考古など多岐にわたり、日本・東洋の古美術の宝庫となっています。今年の10月7日にリニューアルオープンしたばかりなので、とてもモダンな美術館ですが、不思議と、古美術や古い日本庭園から浮かない…。伝統と現代性の調和が見事、図られていました。建物は、今を時めく人気建築家、隈研吾氏によるもの。居心地の良い空間で、感動いたしました…!

↓エントランス。入るとすぐに、月の石舟が出迎えてくれる。美術館本館の玄関までのこのアプローチは、何だか、茶室の露地みたい。ちょっと心の持ちようが変わる。




今回の展覧会ですが、「国宝那智瀧図と自然の造形」「手を競う―王朝びとの筆のあと」「仏教彫刻の魅力」「古代中国の青銅器」「吉祥―明清の漆工と陶磁」「初陣茶会」「装飾時計」(特別ケース)で構成されており、日本画、茶掛、仏像、殷・周・春秋戦国時代の青銅器(注酒器など)、茶道具などを見ることができます。

今回の目玉である「那智瀧図」(下の写真)は、鎌倉時代に描かれたもので、垂迹図の一つのようですが、神社の景観を描き、各々の神殿に本地仏を描きいれるタイプのものとは違い、熊野那智大社のご神体である那智の滝を中心にすえた神道絵画になっています。

日本画は、桜や楓の幹に和歌の短冊が吊るされていた絵が印象的でした。風雅だ…

茶掛(昔の歌集の一部を切り取ったもの。もともとは王朝貴族への贈答品)は、小野道風筆とされる小島切だったかなぁ~、長谷川等伯の「松林図」の書道バージョンという感じの、実に儚げで美しい作品が心に残りました。薄く書かれた字が、濃く書かれた文字の陰に隠れてしまっているように見えるのですが、それでも存在感を放っている感じがね、たまらんね(笑)文字の間に大気が充満しているよ。

今回、展示されている事に気がつかなかったのですが、古代中国の青銅器、かじりついて見てしまった(笑)ラーメンを入れる器に描かれているような渦巻き文様で埋め尽くされているんですよ解説本によると、雲や雷と関係があるらしい

茶道具は、赤楽茶碗が一番良かったかも!色が素敵だったのと、ヒビが茶碗の味を出しているだと思いました。

見事な展示物ばかりで、お腹一杯になりましたが、解説が少ないのが残念でしたねミュージアムショップには、いろいろ関連本は売られてましたけど、現物を見ているときに知りたい情報っていうのもあるはず…。解説が欲しかったな。
↓ミュージアムショップで買ったもの




美術館を出て、NEZUCAFEへ。「本日のパスタ」をいただきました♪お腹ペコペコだったこともあり、美味しかった♪
↓NEZUCAFEから日本庭園が見える。照明が当たると、繊細な和紙の模様のようなものが浮かび上がるしかけも粋です。着物で来られた女性もいました。




↓日本庭園内も散策。苔の生えた仏像がとても良かった。外に置かれるほうが味が出る。





根津美術館を出てから、青山通りなど少し表参道を歩いた後(南青山5丁目付近まで)、帰りは銀座線で渋谷まで行き、品川までは山手線を使って、品川から羽田空港までは、行きと同じ京急本線エアポート快特に乗り、帰りの便に間に合わせました。職場も家も、「ひよこ」がおみやげ私は「ひよこ」派なんだよ。

結局家に着いたのが、21:30過ぎかな。22:00前だったと思う。北海道は4℃で、次の日は雪だったので、冬と夏を行き来したぶらり一人旅でした(~ ~;)

今のところ、飛行機が大好き(特に離陸)なので、また本州方面に遊びに行きたいな~。
[PR]

# by fresh-mango | 2009-11-04 00:35 | アート・デザインを楽しむ | Trackback | Comments(0)

東京美術探訪

今月1日、日帰りで、東京へ遊びに行ってきました♪♪一人で。

朝9:00の飛行機(ADO)に乗り、羽田(第2ターミナル)に着いたのが10:30くらい。千住さんの「滝のカーテン」もしっかり見ましたよ(^o^)




京急空港エアポート快特(京成佐倉行き)で、大門まで向かった後、元麻布ギャラリーに寄るために、都営大江戸線・光が丘行きに乗り込み、麻布十番へ。この日は、書家・田中逸齋さんと、その生徒さんによる展覧会の最終日なのダ!!

オーストリア大使館の向かいにあるということで、地下鉄を降りた所に置いてあった地図を見て、歩き出したのですが、オーストラリア大使館と間違えていたことに気がつき(三田まで歩いていた模様)、ひとまず十番商店街まで戻ることに。案の定、道に迷った(T T)ホントにこんなとこに大使館なんてあるのか~??という感じで、地図が信じられなかったというか、地図が読めなかったというか…
最終的には、商店街のおばちゃんに助けてもらいました!東京の人って冷たいイメージがあるけれど、いい人だったありがとう、おばちゃん!!結局、1時間近くロスしたんじゃなかろうかオーストリア大使館は、ホント地味な建物で、看板も小さいから分かり辛い!!この日の東京は、気温が26℃近く上がったハズだから、もう汗だく

無事、小さなギャラリーに着いたのは良いけれども、受付で筆で書いた字が見事失敗はぁぁ泣きたい!!

生徒さんの作品。レベル高しそして、バラエティーの豊かさに感動してしまいました!





こちらは、田中逸齋先生の作品。タイトルは「イニシエーション」。何が書かれているのか、勇気を振り絞って、会場にいた先生本人に聞いてみたところ(!)、一番右が、古い字の泪、真ん中が女性、そして一番左が斧(?)を持っている男性を表しているのだそうだ。文字化されなかったけれども、昔男性はこのように表されていたとか!




まさか、田中先生に会えるとは思っていなかったので、緊張しましたしかも話しかけてしまったし…見慣れない人がいてビックリされていた様な…。たぶん、私、挙動不審だったと思う怪しまれてなきゃいいけど!!

麻布十番を出て、半蔵門線に乗り換えた後は、表参道の近くにある根津美術館へ…(続く)!!
[PR]

# by fresh-mango | 2009-11-03 23:36 | アート・デザインを楽しむ | Trackback | Comments(0)

デザインの原形

今日は、立ち読みで、『デザインの原形』という本を読みました。

無印良品のデザインを手がける原 研哉さん、深澤直人さん(もう一人の名前を忘れました)らが、様々な作品を対談形式で紹介しながら、「デザインの原形」について語っています。

無印良品については、特に好き!という程でもないですが、個性を押しつけないスタイルで、部屋に持ってくると自然と生活に馴染むので、使いやすく、安心できる商品というイメージ。

本の中でも、ジャスパー・モリソン(この方のシンプルなデザインは結構好き)など有名なデザイナーと並んで紹介されていました

さて、特に気になった言葉は、

・デザインの才能とは、周囲を感知する感受性

・「原形」をつくれる人は、生活の中の「こんなこと知っているようで知らなかった」と無限の価値に気づける人

・原形の意味を知る者は、生活の背景になり、人の行為にはまり込む必然性を探し出そうとしている

デザインについて興味を持ったのは、原さんの『デザインのデザイン』で、かなり最近のこと。

「新しさ」や「個性」で他者を圧倒させるのではなく、身近なものに目を向けさせて、新たなコミュニケーションの回路を作る彼らの姿勢に好感が持て、私の中のデザイナーやデザインのイメージを変えてくれました
[PR]

# by fresh-mango | 2009-08-30 23:34 | アート・デザインを楽しむ | Trackback | Comments(0)

路上のソリスト

「奏で続ければ、いつかきっと誰かに届く」ーだが、映画で何を伝えたかったのかが分からない…。 評価は★★☆☆☆



スミマセン。まず、二人の関係性に違和感が…。根本的なところが納得できないため、ストーリーについて行けず

そもそも、初対面の人に、いきなり突っ込んだことができるのか…?許可も取らずに記事を書く?精神的に病んでなくても引いてしまうだろう。

ナサニエルは何故、名門ジュリアード音楽院在籍中に統合失調症を発病したのか?何が引き金になったのだろう?納得のいかない環境だったのだろうか?統合失調症を患いながらも、音楽に対しては非常に純粋かつ誠実に取り組んでいる彼から見た、クラシック音楽の在り方、世の中への不満なんかがあれば、少しは理解できたのかもしれない(病気で話せないかもしれないが)。そういう人物背景抜きに、記者が記事を起こしているので、記者視点で彼を捉えようとすると、路上生活に至るまでをどう受け止めたらいいのか分からなくなる(記者自身、どう受け止めているのか謎)。ただただ、「精神を病んだチェリスト」を追っかけ回す記者と芸術家としか映らないのが非常に残念だ。

映画の中で記事視点が固まっていないせいなのか、
路上生活者の現状を映し出されても、何のために出したのかも伝わってこないし、路上生活者への訴えに必然性を感じない。。

記者が天才芸術家に出会って、人生に変化が起こったというならば、もっと、内面の変化や契機についてしっかり描いて欲しかった。

記者視点で芸術家と、芸術家を取り巻く環境、そして、芸術家からみた現代社会が描かれて初めて、演奏が「誰かに届く」のではないだろうか。

交響曲第3番「英雄」など、ベートーベンの名曲の数々が聞けるのは
[PR]

# by fresh-mango | 2009-05-31 21:13 | アート・デザインを楽しむ | Trackback | Comments(0)

印象的な言葉②

今回は、書家宮村 弦さんのコメントより。

・文字は、それに関わる個人の持つ経験や概念を包含する力があります。

・更に、各々の文字は何千年分の人々の経験と記憶をも含んでいます。書家はそういったイメージを個人的経験や解釈だけで捉えるだけでなく、「文字の持つ記憶」として引き出すことも必要。この普遍的な文字の記憶を感じながら制作に挑むことで、一層作品に厚みが増すのでは。

・作品を「存在」として捉える。作品という対象を通じて、鑑賞者自身の「存在」を実感したり、心が定まることも。
[PR]

# by fresh-mango | 2009-04-12 10:14 | 書くことを楽しむ | Trackback | Comments(0)