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路上のソリスト

「奏で続ければ、いつかきっと誰かに届く」ーだが、映画で何を伝えたかったのかが分からない…。 評価は★★☆☆☆



スミマセン。まず、二人の関係性に違和感が…。根本的なところが納得できないため、ストーリーについて行けず

そもそも、初対面の人に、いきなり突っ込んだことができるのか…?許可も取らずに記事を書く?精神的に病んでなくても引いてしまうだろう。

ナサニエルは何故、名門ジュリアード音楽院在籍中に統合失調症を発病したのか?何が引き金になったのだろう?納得のいかない環境だったのだろうか?統合失調症を患いながらも、音楽に対しては非常に純粋かつ誠実に取り組んでいる彼から見た、クラシック音楽の在り方、世の中への不満なんかがあれば、少しは理解できたのかもしれない(病気で話せないかもしれないが)。そういう人物背景抜きに、記者が記事を起こしているので、記者視点で彼を捉えようとすると、路上生活に至るまでをどう受け止めたらいいのか分からなくなる(記者自身、どう受け止めているのか謎)。ただただ、「精神を病んだチェリスト」を追っかけ回す記者と芸術家としか映らないのが非常に残念だ。

映画の中で記事視点が固まっていないせいなのか、
路上生活者の現状を映し出されても、何のために出したのかも伝わってこないし、路上生活者への訴えに必然性を感じない。。

記者が天才芸術家に出会って、人生に変化が起こったというならば、もっと、内面の変化や契機についてしっかり描いて欲しかった。

記者視点で芸術家と、芸術家を取り巻く環境、そして、芸術家からみた現代社会が描かれて初めて、演奏が「誰かに届く」のではないだろうか。

交響曲第3番「英雄」など、ベートーベンの名曲の数々が聞けるのは
by fresh-mango | 2009-05-31 21:13 | アート・デザインを楽しむ | Trackback | Comments(0)

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by mango