人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『かみさま』 大平一枝

かみさま

大平 一枝 / ポプラ社

スコア:



この本を知ったきっかけは、パピエラボさんの『紙と活版印刷とデザインのこと』で、パピエラボの立ち上げにこの『かみさま』という本が関わっているのを知りました。

この本のタイトルになっている「かみさま」についてですが、大平さんは以下のように書いています。
本書の主役は紙。
人と人の心をつなぐ紙さま=かみさまを描いた。
誰にも見せる予定のない旅の手帳、期限が過ぎてしまったダイレクトメール、誰かの年賀状、いつかの学級新聞、書店のブックカバー。
そういう何気ない、ささやかな紙のなかにかみさまはいる。
けなげに、しずかに、けれど永遠に消えずに存在する。


「かわいい紙もの」をカタログ的に見せている本はいくつか出ていますが、この本は、その紙にまつわるエピソードを、持ち主の顔が見える形で紹介しているので、身近にある紙ものにはいろんな人の思いや願いが詰まっているんだなと、改めて気づかされます。面白いのは、そんな思いが詰まった「かみさま」を上手に「再利用」しているしている人がいること。違う形で人に渡したり送ったりすることで、紙を通じたコミュニケーションが広がりますね。

この本を読むと、今まで見過ごしてきた「かみさまの物語」にどんどん触れたくなりますよ。
by fresh-mango | 2015-08-11 21:45 | Trackback | Comments(0)

はじめまして!好きなこと・素敵なものをいろいろ載せていきたいと思います☆


by mango